ASTROM通信バックナンバー
月別アーカイブ
2017.10.13
【昨今の海外の話題】ASTROM通信<132号>
~安全な医薬品の安定供給をご支援する~
こんにちは
ASTROM通信担当の橋本奈央子です。
秋晴れの心地よい季節になってきましたが、
さて今回は、
1. 第10回パンゲア作戦:
2.『連続生産』 2017.9.11付FDA公式ブログより
について取り上げたいと思います。
最後までお付き合いいただければ幸いです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
1.第10回パンゲア作戦:
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
今年も2017年9月12日から9月19日パンゲア作戦が行われ
パンゲア作戦は、今年で10回目となるインターポール(
違法な薬及び医療機器の販売取り締まりで、今年は、
参加し、世界中で400件の逮捕と2500万個、
の医療機器が押収されました。
参考情報:
にして5300万米ドル以上の偽造・違法な医薬品の押収、
110万米ドル以上の医療機器の押収が行われました。
今回のパンゲア作成の具体的な成果は下記の通りです。
・1,058件の捜査により、3,
・715,000件の郵便配達が調査され、そのうちの470,
・
・顧客の苦情により、
レンズは、
・ベトナムで1.
・不正なドメイン名の登録、
・ソーシャルメディアサイトでの違法な広告や、
・ドイツでは、70,000錠の錠剤、カプセル、
・スイスでは、薬の入った500個の小包が検査され、
パンゲア作戦が行われてきた10年間の主要な傾向として、
して売りたいという需要に乗じた無許可または無秩序のオンライン
“
ている。10年のパンゲア作戦から、
とインターポールのティム・モリス氏は語っています。
パンゲア作戦は、
オンラインで買うことの潜在的な危険の社会的な認識を高めること
需要に対し、全ての薬においてこの目標は重要です。
■出典
https://www.interpol.int/News-
https://www.gmp-publishing.
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2.『連続生産』 2017.9.11付FDA公式ブログより
“Continuous Manufacturing” – Common Guiding Principles Can Help Ensure Progress
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
FDAの公式ブログであるFDA Voiceの2017年9月11日の記事に、医薬品の連続生産
(CM:Continuous Manufacturing)が取り上げられていました。
連続生産は、医薬品の製造工程を、より早く、より信頼性が高く、
として、FDAが非常に注目しています。
但し、この連続生産は、決して新しい技術ではなく、金属、鉄鋼、
行われています。
FDA Voiceを見る前に、PMDAが出している資料:『
をもとに連続生産が何かを確認しておきたいと思います。
◆連続生産の定義
・原料又は混合物を連続的に製造工程内に投入し、 製造後の生産物を連続的に取り出す生産方法
・プロセスを長期間稼働させることで、
製造できる
◆連続生産への期待
・高精度なモニタリング技術(PAT等)との組み合わせで、
→欠品リスクの回避にも繋がる
・スケールアップの問題を回避
→開発期間の短縮にも繋がる(治験薬製造時から導入可能)
・少量・多種の製造にも適している
→ジェネリック医薬品、個別化医療への適用も期待
・需要量に応じた柔軟な生産量管理
→製造・保管等のコスト軽減が期待
・製造所の変更(製造機器の移動)が可能
→自然災害時等にも、代替の製造所の確保が容易
前置きが長くなりましたが、ここからが、FDA Voiceの抜粋です。
古い技術である“バッチ”技術では、
によりたった数日だけで済むかもしれません。FDAは、
PUBLIC DOCKETを通じて科学、技術、連続生産に関わる最良の事例(
その分野の専門家からのコメントを求めています。
新しい技術としての連続生産の実装は、
必要となります。しかし、連続生産の製造方法は、
連続生産は製造時間を短縮し、
可能性を減らす助けをすることができ、
は薬の不足の予防に潜在的に寄与できます。連続生産技術は、
作業にも実装することができます。製造業者は、
を調整することができるのです。
議会は、既に、
The 21st Cures Act(21世紀の治療法)では、連続生産の研究のサポートと、
製剤に連続生産を実装することの推奨を許可しました。
FDAは、連続生産の使用に興味のある会社に関与することで、
FDAの新進技術チーム(ETT : Emerging Technology Team)は、新薬と既存の薬の両方の製造のために、
連続生産を含む革新的技術を実装したい会社を支援します。
早期の実施から恩恵を受けている2社を見てきました。
嚢胞性線維症治療薬Orkambi(ルマカフトール/
また、FDAは2016年、Janssen ProductのHIV-1感染症治療薬Prezista(
から連続生産への変更を承認しました。
連続生産を自社の作業に使用することを検討している多数の会社の
連続生産技術を利用する特別な方法をみつけました。
製薬業界中に連続生産技術を実装するための様々なアプローチをみ
これらの新しい多様性が与えられて、
すると同時に、
我々は製薬業界と話をすると同時に、
することで、
この努力を促進し、
を求めるPUBLIC DOCKETを開設しました。FDAは、
得ることに興味を持っています。
もし連続生産の経験や専門知識を持っていれば、
統合する助けになるコメントを提供してください。
■出典
https://www.pmda.go.jp/files/
https://blogs.fda.gov/
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
まとめ
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
1.パンゲア作戦について
ネットで日用品を買うことが当たり前となった今、
藁の中から針を探すように大変なことだと思います。
パンゲア作戦のおかげで、
あがっているようですが、
もっとグローバルで効率的な監視方法が求められるのではないでし
2.連続生産について
FDAが連続生産について専門家のコメントを求めていることから
ためには解決すべき課題はたくさんあります。
・品質をどう管理するか?
・今後ロット、バッチの定義をどうするか?
・それと絡んで安定性試験はどう行うべきか?
・連続生産を行う場合、洗浄のタイミング・頻度はどうするか?
・プロセスバリデーションは何をどの規模で行えばいいか? 等々
しかし、連続生産が実現できれば、
課題が多いからと言って手を拱いていれば、
日本の製薬業界の場合、特に、多品種少量生産が顕著であり、
ため、連続生産の実装は不可欠ではないでしょうか。
国内の連続生産の検討も徐々に進みつつあるようですので、
チェックしていく必要があると思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
☆次回は、11/1(水)に配信させていただきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
★弊社サービスのご案内
https://drmarketing.jp/cch/73/
★ブログ毎日更新中!
◆ PROS.社長の滋養強壮ブログ
https://drmarketing.jp/cch/73/
◆ 営業ウーマンの営業報告ブログ
https://drmarketing.jp/cch/73/
※URLクリック数の統計をとらせていただいております。
本メルマガは、名刺交換させていただいた方に、毎月1日、
は前日)に配信いたしております。
今後このような情報が必要ない方は、お手数ですが、
お願いいたします。
hashimoto@e-pros.co.jp
【発行責任者】
株式会社プロス
『ASTROM通信』担当 橋本奈央子
2017.10.01
【最近のウォーニングレター】ASTROM通信<131号>
~安全な医薬品の安定供給をご支援する~
こんにちは
ASTROM通信担当の橋本奈央子です。
朝晩はなんとなく肌寒くなってきましたが、
さて今回は、最近の米国食品医薬品局(FDA)
(Warning Letter)の内容を確認していきたいと思います。
FDAがどんな点を指摘しているのかをご一緒に確認できれば幸い
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ウォーニングレターの概要
注:
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
■WL:320-17-42 フィリピンの製造所の査察(2017/1/30~2017/2/
重大なCGMP違反に関する2017/7/
●CGMP違反
1.貴社は、
適切な実験室を持っていない。
貴社は、
貴社は、
出荷判定を裏付ける適切なデータなしにアメリカ市場に出荷した製
のテストをしなかったので、貴社の回答は不適切である。
この文書への回答の中で、
を提供し、
2.品質管理部門によりロットが適切にサンプリングされ、
成分、製品の容器、栓の使用を差し控えることを怠った。
貴社は、供給者から得たグリセリンの原材料について、
する前に、ジエチレン・グリコール(DEG)
歯磨き粉、その他の経口用OTC医薬品等、
は、世界中の人が死に至るさまざまな中毒事件を引き起こす。
貴社は回答で、
また、貴社は、
貴社はアメリカ市場に販売された医薬品の全ロットについてDEG
不十分である。
この文書への回答の中で、
リスクアセスメントを提供し、
●未承認の新薬及び虚偽表示の違反
肌保護エッセンスと歯磨き粉の製品のラベルにある宣伝文句は、
また、歯磨き粉については、
新薬に該当する。
出典:https://www.fda.gov/ICECI/
■WL:320-17-43 中国の製造所の査察(2017/2/20~2017/2/23)
に関する2017/8/1付ウォーニングレターには、
1.貴社は適切な品質管理部門を制定し、全ての成分、
合格・
貴社には、適切な品質管理部門が欠けている。
貴社は、
逸脱、
さらに、貴社の品質部門は、
記録が欠けていた。
・変更管理
・製品の年次照査
・
・貴社の製品の合格/不合格
さらに、過去3年間の間、貴社の品質部門は、
従業員から構成されていた。
この文書への回答の中に、下記を確実に行う是正処置を含めよ。
・その責任を実行し、
を制定すること
・貴社の薬の同一性、濃度、品質、純度に関わる設備、
を制定すること。
・全ての作業の受容性を示す完全な文書を作成し、保持すること
2.貴社は、出荷前に、
判断を含む適切な実験室の判断を実施することを怠った。また、
が求められる製品の各バッチについて、
貴社は、適切な合否試験を行わずに製品を出荷した。例えば、
従うことを判断するためのXXとXXの試験を行わなかった。
ない微生物のいないこと、トータル数)
この文書への回答の中で、貴社が薬の合否を判断する前に、
是正処置を述べよ。貴社の出荷テストの計画には、
されたテスト方法が記載された文書化された手順を含めよ。
3.貴社は、無菌、かつ/または、
十分な適合性についての適切な実験室の判断を怠った。
貴社はXXの製品を“無菌”と表示して販売している。
しかし、貴社は無菌試験を怠った。貴社は、
に先立ち、無菌試験を実施することが必須である。
この文書への回答の中で、無菌を意図する全てのバッチについて、
無菌の試験が行われることを保証する是正処置計画を述べよ。
テスト方法を含めよ。
4.貴社は、貴社が製造する薬が、それらがうたう、または、
純度を持つことを保証するための製造と工程管理に関する文書化さ
貴社には、
プログラムが欠けている。
この文書への回答の中で、
各製品について、PPQ(Process Performance Qualification)
また、
5.貴社は、
の使用期限後少なくとも1年保持することを怠った。
査察中、査察官は、
に関するXXの最近の1つの記録のみ提供した。
貴社の従業員は他の記録はないと述べた。貴社の経営陣は、
だけだと述べた。貴社はバッチの使用期限後少なくとも1年、
求められている。
貴社のバッチの記録は、
例えば、貴社のバッチの記録には下記の事が欠けていた。
・製造工程で使用された原材料のバッチ数
・XXの有効成分に使用された設備と方法に関する情報
この文書への回答の中で、貴社は次の情報を提供せよ。
・各製品のバッチの製造と管理の記録を含む、
・
6.貴社は、貴社の製品の製造、加工、包装、
により、
貴社は、CGMP関連の訓練記録を提供できなかった。
いなかったと述べた。
この文書への回答の中で、
を保証するための訓練プログラムの詳細を提示せよ。
訓練プログラムも含めよ。また、
●CGMPコンサルタントの推奨
我々が貴社で発見した違反の性質に基づき、我々は、
ことを強く勧める。貴社のコンサルタントの使用は、
貴社の経営陣には、全ての不備を解決し、
出典:https://www.fda.gov/ICECI/
■WL:320-17-44 カナダの製造所の査察(2017/1/16~2017/1/
に関する2017/8/2付ウォーニングレターには、
1.貴社は、出荷前に、
判断を含む適切な実験室の判断を実施することを怠った。
貴社は、同一性及び濃度を含む、
貴社の回答は、貴社は、有効成分に関し、
貴社の回答には、委託実験室の選択、適格性評価、
貴社がテストを実施せずに出荷した使用期限内の全ての薬に含まれ
ためのテストを実施するための行動計画とタイムラインを提出して
2.貴社は、各成分が同一性、純度、濃度、
サンプルのテストを怠った。
貴社は、XXの薬の製造に使用する、
合致することを判断するためのテストを怠った。
貴社は、
分析証明書(COA:Certificate of Analysis)を信頼すると主張したが、
第一に、全ての入荷する成分を分析するために、
成分の同一性を検証するために供給者のCOAを信頼してはならな
また、貴社は、同一性以外の規格に関し、
ついても示していないので、貴社の回答は不適切である。
3.
貴社には、
や製品記録のレビュを処理する手順がない。
貴社の回答によれば、”明確な任務の記述“
を提供していないし、
任務の記述“をいかに制定するかを示していないので、
4.貴社は、貴社が製造する薬が、それらがうたう、または、
を持つことを保証するための製造と工程管理に関する文書化された
貴社は、貴社の製品用の製造工程をバリデートしていなかった。
一貫した薬の品質をもたらすことを保証していない。
貴社は回答の中で、
製造工程をバリデートするためのアクションプランとタイムライン
5.
を怠った。
貴社のバッチの製造記録は不完全である。それらは、
貴社の回答によれば、
貴社が提出したワークシートは、
及び最終製品のサンプリングの詳細のような、
●CGMPコンサルタントの推奨
我々が貴社で発見した違反の性質に基づき、我々は、
ことを強く勧める。貴社のコンサルタントの使用は、
貴社の経営陣には、全ての不備を解決し、
出典:https://www.fda.gov/ICECI/
■WL:320-17-45 カナダの製造所の査察(2017/1/9~2017/1/13)
に関する2017/8/2付ウォーニングレターには、
1.貴社は、生産量をモニタするためや、
製造工程の性能をバリデートするために、
貴社は、製造工程をバリデートする前に、
最終製品を製造するため、貴社は、
いる。
生えかけの幼児用錠剤XXはベラドンナを含む。ラリタンは、
を作るためにこの粉末混合物を使用している。
信頼できて再現可能であるかどうかを評価する前にアメリカ市場に
貴社の作業者は、
XXを使った。貴社は、受託製造業者のラリタンに出荷・
適切性に関し、粉末混合物をテストしなかった。
FDAは、2016年9月から10月の査察において、
分析は、貴社の製造過程の薬の組成が同等でないことを示した。
ラリタンは、
を使用した。
示された。我々は、
確認した。
我々は、貴社の設備の査察中、
に気づいた。しかし、貴社のプロセスバリデーションは、
薬を製造するためにモニタし管理すべき重大なパラメータに適切に
・
しないで、有効成分の代わりとしてXXの解決策を使った。
工程で実際に混合された有効成分と同じ物理化学的特性や混合特性
・貴社の製造指図は十分に明記されていない。
・バリデーション手順と分析は、
された合格判定基準と十分に詳細なパラメータ(例:粒度、
・貴社の手順は、“バリデートされた人員”
“新しいバリデーションの対象”となりうる。
ように思われ、工程を保証し、
貴社は、
プログラムを定める文書化された手順が不足している。
保証することが絶対不可欠である。
ばらつきの原因に取り組み、継続した管理状態を提供するために、
が不可欠である。
この文書への回答の中で、我々は下記の回答を求める。
・
データに基づいた科学的に合理的なプログラム
これは、設備がその使用目的にあっていることを評価すること、
の各段階で機能を判断し管理することを含むが、これに限らない。
・
貴社のリスクアセスメントは、
いかなる製品についても取り組むべきである。
2.貴社は各成分のサンプルの、同一性、
テストを怠った。
我々の査察において発見した内容は、
いないことを示している。貴社は、
を適切に行っていない。同一性、純度、濃度、
加工用に入荷した原材料の適合性を保証していなかった。
貴社の回答において、貴社は、
いると述べた。アメリカのホメオパシー薬局方(HPUS)は、
製造に使用する前に成分の各ロットが同一性に関し完全かつ適切に
の属性がテストされているかどうかも述べていない。
さらに、貴社の2017年6月7日の回答において、貴社は、
述べた。また、貴社が提出した”供給者の認定手順“のSOPは、
または”HAB/GAP“
貴社の回答とSOPは、分析結果(例:アルカロイドの含有量)
ために、
を引き起こす可能性のある成分が規格を満たしていることをいかに
回答には、貴社の供給者の適格性評価手順の改善(例:
も含めなさい。
また、我々は、
アセスメントを貴社が提出することを要求する。
された全ての製品について取り組まなければならない。また、
ならない。
●契約合意書
製造業者が薬の製造の一部(加工、包装、保管、テストを含む)
契約施設で製造された薬の合格・
法令や規制上の責任を委任するために使用することはできないとい
●写真撮影の制限
査察中、
貴社のコンサルタントは、
●CGMPコンサルタントの推奨
我々が貴社で発見した違反の性質に基づき、我々は、
ことを強く勧める。貴社のコンサルタントの使用は、
貴社の経営陣には、全ての不備を解決し、
出典:https://www.fda.gov/ICECI/
■WL:320-17-46 インドの製造所の査察(2016/12/7~2017/12/
に関する2017/8/15付ウォーニングレターには、
1.貴社は、バッチが既に出荷されたかどうかに関わらず、
不具合を十分に調査することを怠った。
処理の逸脱や、OOS(Out-of-
至っていない。
例えば、貴社は、多数の顧客に対するXX㎎
不合格になったロットXXについて顧客の苦情を受けた。
多くないこととなっていたのに、ロットXXは、XXがXX%
あれば、XXとして記録され、
貴社の2016年3月の市場苦情調査報告書は、
可能性は、溶解試験の不合格と関係がないと結論づけた。調査は、
に伴うテストの問題であるだろうと結論付けたが、
気づいた。貴社はその後、
最後に2016年の4月の市場苦情調査の終了報告において、
あると示した。
貴社の回答は、ロットXXは、
と思われる唯一のロットであると述べた。この回答は、
不適格であり、
この文書への回答において、次の情報を提供せよ。
・保管されているXXの全てのロットに関する最新化の溶解試験、
ロットを加えることの誓約
・アメリカ市場向けに製造した製品で、
調査に関する回顧的レビュの詳細
・XXを含むアメリカに輸出された製品に関し、
ある生産力を保証するための、
各プロセスに関し、原材料や製造工程のばらつきの原因を特定し、
影響を軽減するために実施した手順を示すこと。
・今後の全ての調査が十分で科学的に合理的で、
2.貴社は、公的または制定した要件を超えて、製品の安全性、
汚染を防ぐために、適切な間隔で、装置や用具を清潔にし、
または、消毒することを怠った。
我々の査察官は、貴社が清潔と判断している多数のXXが、
例えば、XXのPDE-205は、
あることを記録した。ガスケットの端もまたひどい状態だった。
貴社は、化学及び微生物学的汚染を特定し、
満たしていたと述べた。貴社は白い残留物を、“
考えた。
この文書への回答において、次の情報を提供せよ。
・白い残留物のサンプリング手順と分析試験の方法
回答にはバリデーション手順とバリデーション報告を含めよ。
・XXのPDE-205 における“XXタイプ”
製品が接触する部分で使用する同様のガスケットの全てのXXにつ
適合性とXXにこれらのガスケットを継続して使用することの正当
・清掃、
それらの業務を実施する能力のある職員であることを保証するため
回答にはXXに関する洗浄バリデーションの研究を含めよ。
・洗浄が困難な部分に重点を置いた、
3.
貴社の手順QM001-
貴社の品質部門は不合格品の回収に関する文書化された手順に従わ
例えば、2016年7月8日に、貴社はフィナステライド錠剤5㎎
受け取った。貴社は、
従って指示された通りの製品回収を開始しなかった。
手順に従って行動を起こすことを怠っていると指摘した約1週間後
査察官の指摘への回答により、貴社は製品の回収を開始したが、
自身の品質システムマニュアルと製品回収の手順に従わなかったか
この文書への回答において、過去5年以内で、
述べられた行動をとらなかった製品の全ての事例のリストと概要説
計画する是正処置と予防処置(CAPA)を提出せよ。また、
保証するためのCAPAを説明せよ。
●工程管理
貴社は、
プログラムを持っていなかった。
●CGMPコンサルタントの推奨
我々が貴社で発見した違反の性質に基づき、我々は、
ことを強く勧める。貴社のコンサルタントの使用は、
貴社の経営陣には、全ての不備を解決し、
出典:https://www.fda.gov/ICECI/
■WL:320-17-47 中国の製造所の査察(2017/5/22~2017/5/25)
関する2017/8/11付ウォーニングレターには、
1.貴社は、製造、加工、包装、
の侵入を許した。
我々の査察管は、
・貴社のOTC薬を製造している充填機械の直近
・貴社の製品と合体したXXを作っているXXシステムの直近
・原料及び最終製品の倉庫のいたるところ
貴社のOTC薬は、XX軟膏とXXを含む。
2.貴社は、公的または制定した要件を超えて、製品の安全性、
汚染を防ぐために、適切な間隔で、装置や用具を清潔にし、
にし、または、消毒することを怠った。
例えば、我々の査察管は、
を発見した。また、
従業員がXXタンクの蓋を開けようとした時、蝶番が壊れた。
3.貴社は、出荷前に、
含む適切な実験室の判断を実施することを怠った。
貴社は出荷前に有効成分について製品の全てのロットのテストをし
各バッチについて、微生物試験(すなわち、総数、
XXの微生物試験が実施されることのみを要求していると述べた。
販売した製品が安全で衛生的であるという十分な保証はない。
4.
を怠った。
我々の査察管は、XX軟膏とXXを含む、
貴社は、バッチの記録を提出することが出来なかった。
さらに、分析試験の記録には、データ、日付、サインがなかった。
報告書の情報を変更していることを発見した。例えば、貴社は、
ロットXXについて、分析試験報告書を著しく変更した。
●CGMPコンサルタントの推奨
我々が貴社で発見した違反の性質に基づき、我々は、
ことを強く勧める。貴社のコンサルタントの使用は、
貴社の経営陣には、全ての不備を解決し、
●データ・インテグリティの改善
貴社の品質システムは、貴社が製造した薬の安全性、効果、品質、
保証していない。
この文書への回答において、次の情報を提供せよ。
A.
・調査手順と方法論の詳細、
検討している作業の正当性を示す理由
・データの不完全性の性質・範囲・
我々は、
・貴社の設備におけるデータ・
データの省略、変更、削除、記録の破棄、非同時の記録の完成、
貴社が発見したデータ・インテグリティの欠落箇所について、
・試験及び製造のデータ・
我々は、
の欠陥について評価することを推奨する。
B.
アセスメントにはデータ・
継続的な操作によるリスクの分析を含めるべきである。
C.
貴社の戦略には下記のことを含めよ。
・分析データ、製造記録、
保証するために貴社がどのようにするつもりかを述べた是正処置計
・現在の行動計画の範囲と深さが、
を含んだ、データ・
データ・インテグリティの欠落に関する個々の責任が、
かどうかを示すこと。
・顧客への通知、製品の製品の回収、追加試験の実施、
追加、薬の申請の活動、苦情のモニタリングの強化のような、
とられた処置、及び、
・貴社のデータの完全性を保証するための、全ての改善の努力と、
管理、人的資源(例:訓練、職員の配置の改善)
出典:https://www.fda.gov/ICECI/
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
まとめ
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
6通のウォーニングレターを見てきましたが、
データ・
指摘としてあがっていた、テストを行っていない、
という指摘も、見方によっては全てデータ・
そして、これらの問題は、そもそも、手順が制定されていない、
昨今、あちこちの会社様で、データ・
以前に手順に問題があると感じることが多々あります。
指摘の流行になっている感のあるデータ・インテグリティですが、
根本原因の対策がおろそかになるような気がしてなりません。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
☆次回は、10/13(金)に配信させていただきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
★弊社サービスのご案内
https://drmarketing.jp/cch/73/
★ブログ毎日更新中!
◆ PROS.社長の滋養強壮ブログ
https://drmarketing.jp/cch/73/
◆ 営業ウーマンの営業報告ブログ
https://drmarketing.jp/cch/73/
※URLクリック数の統計をとらせていただいております。
本メルマガは、名刺交換させていただいた方に、毎月1日、
配信いたしております。
今後このような情報が必要ない方は、お手数ですが、
hashimoto@e-pros.co.jp
【発行責任者】
株式会社プロス
『ASTROM通信』担当 橋本奈央子